高円寺
GW最終日、特に予定もなく、遅くまで寝ていて昼前に起きた。その後ボランティアのメールを何件か返して、お昼を食べに出かけることにした。
自転車に乗って山手通りを南下して、東中野「陳麻家」で焼肉麻婆豆腐丼たるものを食べた。並盛りなのにボリュームがあって、なかなか食べ応えがあった。その後、さらに山手通りを走り、中野坂上まで来ると右側に「高円寺」と表示されている。新中野→東高円寺と通り過ぎ、新高円寺に辿り着いた。
ここは親友ゆかりの地。大学時代、彼の家によく遊びに行った。僕が高円寺という場所を知ったのは彼のおかげだろう。
高円寺のルック商店街は、子どもから老人まで幅広い年齢層の人たちで溢れている。ある洋服店のおしゃれな女の子がおばあちゃんと話していた。そんな風景が見られる数少ない街なのかもしれない。あたたかい街、漠然とそういう印象を受けたし、そういったことを求めている人たちが集まってくるのかもしれない。
高円寺といえば、僕の中では山崎ナオコーラの小説「カツラ美容室別室」の舞台。僕の読み返したくなる数少ない小説のひとつ。
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309018409/
ふと文章を書いていて思い出したことがある。親友の彼は、大学のキャンパスが移る時に高円寺に引っ越すと僕に決意を語っていた。その時の彼のひとつひとつの言葉は力がみなぎっていたし、希望に満ち溢れていた。自分の将来は自分で切り開いていくもの、そう改めて思った。